ANA Visaワイドゴールドは、年会費15,400円にもかかわらずマイル還元率1.72%を実現できたため「ANAマイルを貯めたいなら必携のクレジットカード」と言われるほど人気があるカードでした。
しかし、立て続けに改悪が続いたことで、それほど持つ価値がないカードとなってしまい、今ではメインカードとして利用している人が少ない印象です。
この記事では、ANA Visaワイドゴールドの改悪内容から、もし乗り換えるとしたらどのカードがいいのかまで、わかりやすく解説します。
ANA Visa ワイドゴールドの改悪内容
ANA Visaワイドゴールドは、2021年以降いくつかのサービス変更が行われており、とくに影響が大きいのは以下の3つです。
- 支払いに応じたボーナスポイント終了(2021年1月)
- マイ・ペイすリボ終了(2022年8月)
- 旅行傷害保険が利用付帯に変更(2022年10月)
支払いに応じたボーナスポイント終了(2021年1月)
三井住友カード(ANA Visaワイドゴールドの発行会社)では、 年間利用額に応じて会員ステージが決まり、翌年度にボーナスポイントが付与される制度がありました。
利用額に応じてステージが上がる仕組みで、ANA Visaワイドゴールドの場合は以下のようになっていました。
| V3 | 50万円で300ポイント以降10万円ごとに60ポイント |
|---|---|
| V2 | 50万円で150ポイント以降10万円ごとに30ポイント |
| V1 | 50万円で100ポイント以降10万円ごとに20ポイント |
これらのボーナスポイントは、マイ・ペイすリボで付与されるポイントと同じ扱いであるため、ソラチカルートを利用すればマイル還元率をさらに高めることも可能で、ANAマイルを貯めるうえで大きなメリットになっていました。
マイ・ペイすリボ終了(2022年8月)
マイ・ペイすリボを利用することで、通常ポイントに加えてボーナスポイントが付与される仕組みがあり、これを活用することで実質的なマイル還元率を高めることができました。
とくに「プレミアムポイントコース」を利用した場合、ポイントは以下のようにANAマイルへ移行できました。
| コース | 交換レート |
|---|---|
| 15マイルコース | 1ポイント=10マイル |
| 10マイルコース | 1ポイント=5マイル |
| 5マイルコース | 1ポイント=3マイル |
ANA Visaワイドゴールドは10マイルコースを利用できたため、通常ポイントに加えてボーナスポイントも同じレートでANAマイルへ交換することが可能でした。
なのでマイ・ペイすリボとボーナスポイント制度を組み合わせることで、実質的なマイル還元率を1.7%前後まで引き上げることができたのです。
旅行傷害保険が利用付帯に変更(2022年10月)
2022年10月には、旅行傷害保険の適用条件も変更されています。
以前は海外旅行傷害保険の一部が「自動付帯」でしたが、現在は旅行代金をカードで支払った場合のみ適用される利用付帯へ変更されています。
ANA Visa ワイドゴールドは改悪を受けて無価値になったのか?
「ANA Visaワイドゴールド 改悪」「ANA Visaワイドゴールド 価値」などの検索が増えており、ANA Visaワイドゴールドの評価は以前より落ちているのが現状です。
完全に無価値になったわけではありませんが「ANAマイルを貯めるならとりあえずこのカード」と言えるほどの強さはなくなり、平均的なANAゴールドカードとなったため、とくにANA Visaワイドゴールドを選ぶ理由はありません。
僕自身も以前はANA Visaワイドゴールドをメインカードとして利用しており、SFC(スーパーフライヤーズカード)として保有していました。
ただ、改悪が続いたことに加えて、他のカードの登場やスペック向上により保有するメリットを感じなくなったため、次回の更新タイミングではANAアメックスゴールドへ切り替え、SFCを維持する予定です。
改悪したANA Visa ワイドゴールドの代替カード3選
ANA Visaワイドゴールドの魅力が薄れた今、より効率よくANAマイルを貯められるカードも増えているので、乗り換え先として人気の高いカードを3枚紹介します。
ANAカードの中で高還元率なのに年会費が抑えめでコスパがいいソラチカカードゴールド

| 年会費 | 15,400円 |
|---|---|
| 国際ブランド | JCB |
| ポイント還元率 | 1.0% |
| 海外旅行傷害保険 | 最大10,000万円(利用付帯) |
| 国内旅行傷害保険 | 最大5,000万円(利用付帯) |
| 空港ラウンジ | 国内主要空港+ハワイ |
| 交換可能マイル | ANAマイル |
ソラチカカードゴールドは、スマリボなどを活用することで最大1.5%前後のANAマイル還元率を実現できるカードです。普段の支払いでかなり効率的にマイルが貯まるにもかかわらず、年会費が15,400円とコスパ抜群です。
ANA Visaワイドゴールドと同じ年会費ですが、よりマイル還元率が高いため、2026年3月現在ではソラチカカードゴールドの方がANAマイラー向きカードと言えます。
さらにスマリボに登録をすることで、年会費を全額キャッシュバックする特典を用意されており、実質年会費無料でソラチカカードを保有することもできます。
ゴールドカードであるため、空港ラウンジが利用できたり、最低限の旅行保険があったりと、メインカードとして問題なく活躍します。
年会費2万円以下のANAカードの中では、トップクラスのマイル還元率であるため、マイル還元率が高くコスパがいいカードを探しているなら、ソラチカカードゴールドがぴったりです。
1枚でバランスが良く入会特典で爆発的にANAマイルが貯まるANAアメックスゴールド

| 年会費 | 34,100円 |
|---|---|
| 国際ブランド | AMEX |
| ポイント還元率 | 1.0% |
| 海外旅行傷害保険 | 最大10,000万円(利用付帯) |
| 国内旅行傷害保険 | 最大5,000万円(利用付帯) |
| 空港ラウンジ | 国内主要空港+ハワイ |
| 交換可能マイル | ANAマイル |
ANAアメックスゴールドは、ANA Visaワイドゴールドやソラチカカードゴールドのようにマイル還元率が高いわけではないのですが、旅行だけではなくグルメやライフスタイル系の特典も充実しているカードです。
1枚のカードで幅広く特典を使いたい場合にとてもおすすめです。
また隠れたメリットとして、ANAマイルの有効期限を実質無期限にできる点があります。カード決済等でアメックスのポイントが貯まり、そのポイントをANAマイルに交換するのですが、アメックスのポイントの有効期限が無期限であるためです。
有効期限を気にせずにコツコツとANAマイルを貯められるのは、ANA Visaワイドゴールドカードやソラチカカードゴールドにはない大きなメリットです。
またANAアメックスゴールドは入会特典が豪華であり、2026年3月現在では合計100,000マイル相当のポイントがもらえます。
100,000マイルは日本〜ハワイの航空券で言うと1.5往復分に相当するため、マイル還元率がどうとかが気にしないでいいほど大量にマイルが貯まります。
ANAアメックスゴールドについては、以下の記事で詳しく解説しています。

スターアライアンスのマイルに交換して効率的にANAを利用できるマリオットボンヴォイアメックスプレミアム

| 年会費 | 82,500円 |
|---|---|
| 国際ブランド | AMEX |
| ポイント還元率 | 3.0% |
| 海外旅行傷害保険 | 最大10,000万円(利用付帯) |
| 国内旅行傷害保険 | 最大5,000万円(利用付帯) |
| 空港ラウンジ | 国内主要空港+ハワイ |
| 交換可能マイル | ANAマイルやJALマイルなど |
マリオットボンヴォイアメックスプレミアムはANAカードではないものの、高還元率でANAマイルを貯められるカードです。
カード決済等でマリオットのポイントが貯まり、そのポイントをANAマイルをはじめ38の航空会社のマイルに交換可能なのですが、この利便性はANA Visaワイドゴールドに限らずどのカードにもなく、マリオットアメックスプレミアムだからこその魅力です。
交換可能なマイルと交換レート
| アライアンス | 航空会社名 | 交換レート |
|---|---|---|
| スターアライアンス | アシアナ航空 | 3:1 |
| アビアンカ航空 | ||
| エア・カナダ | ||
| エアチャイナ | ||
| エーゲ航空 | ||
| エバー航空 | ||
| ANA | ||
| コバ航空 | ||
| シンガポール航空 | ||
| タイ国際航空 | ||
| ターキッシュ エアラインズ | ||
| TAPポルトガル航空 | ||
| ニュージーランド航空 | 200:1 | |
| ユナイテッド航空 | 3:1.1 | |
| ワンワールド | アメリカン航空 | 3:1 |
| アラスカ航空 | ||
| イベリア航空 | ||
| キャセイパシフィック航空 | ||
| カタール航空 | ||
| カンタス航空 | ||
| JAL | ||
| ブリティッシュ・エアウェイズ | ||
| ランタム航空 | ||
| スカイチーム | アエロメヒコ航空 | 3:1 |
| エールフランス | ||
| サウディア航空 | ||
| 大韓航空 | ||
| デルタ航空 | ||
| ヴァージンアトランティック | ||
| 非加盟 | エアリンガス | 3:1 |
| エティハド航空 | ||
| エミレーツ航空 | ||
| 海南航空 | ||
| サウスウェスト航空 | ||
| 中国南方航空 | ||
| フロンティア航空 | ||
| ブエルリング航空 | ||
| ヴァージンオーストラリア航空 |
通常はマイル還元率1.0%ですが、ポイントをまとめてマイルに交換するとボーナスマイルがもらえるため、マイル還元率は1.25%となり、ANAカードよりも効率よくマイルが貯まります。
また、ANAの飛行機を利用するのはANAマイルじゃないといけないわけではなく、ユナイテッド航空などスターアライアンスに属する航空会社のマイルでANAを利用できます。
僕自身、ANAマイルも使いますが、ユナイテッド航空のマイルでANAを利用することが多いです。当日も取れたり、同じ便でもより少ないマイルで済むことがあるためです。
ANAカードじゃなくてもいい場合には、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムはとてもおすすめなカードです。
ANA Visa ワイドゴールドの改悪に関するFAQ
ANA Visa ワイドゴールドの解約方法は?
三井住友カードのサポートデスクへ連絡することで解約できます。また、Vpassから電話をせずにスムーズに解約することも可能です。
ANA Visa ワイドゴールドをSFCにしていた場合はどうする?
SFC(スーパーフライヤーズカード)として利用している場合は、解約してしまうとSFC資格も失われます。
なのでANAカードの別ブランドに切り替えるもしくはANA Visaワイドゴールドをそのまま保有しましょう。
まとめ
ANA Visaワイドゴールドは、度重なる改悪により、もうメインカードとして大活躍することはなくなりました。
持つ価値がまったくないわけではないですが、今では平均的なANAカードという位置づけで、積極的におすすめできるカードとは言えません。
ANAマイルを貯めるクレジットカードを探しているなら別のカードを検討してみてください。
2026年3月現在では、ANAアメックスゴールドが入会キャンペーンを開催中であり、マイル還元率などを気にしなくても良いと感じるほど一撃でマイルが貯まるので、とくにおすすめです。
