JALをはじめ、ワンワールド加盟航空会社を利用する際にマイルの使い方を工夫すると、かなりお得に航空券が取れるケースがあります。
例えば、JALで羽田〜パリのファーストクラスを利用する際、JALマイルでは120,000マイル前後必要ですが、アメリカン航空のマイルやアラスカ航空のマイルでは80,000マイル前後で済みます。さらに燃油サーチャージも数万円単位で安いです。
ワンワールドではマイルの攻略の仕方によって旅行のお得具合が大きく変わってくるため、どの航空会社のマイルを貯めるのかはとても大事ですが、このマイルを貯めておけばOKという万能なプログラムがないのが難点です。
なのでワンワールドを上手に利用するなら「クレジットカードを使って貯めたカード会社のポイントを、様々なワンワールド加盟航空会社のマイルに交換できるカード」を選ぶことが大切です。
この記事では、ワンワールド加盟航空会社のマイル事情の基本的なことから、おすすめのクレジットカードまで紹介します。
ワンワールド加盟航空会社のマイル事情
ワンワールド加盟航空会社のマイルは、他のアライアンスと比較してかなり奥が深いです。
ワンワールド加盟航空会社の一覧
| 地域 | 航空会社名(太字は日本に就航) |
|---|---|
| 日系 | JAL |
| アジア系 | キャセイパシフィック航空 |
| マレーシア航空 | |
| スリランカ航空 | |
| アメリカ系 | アメリカン航空 |
| アラスカ航空 | |
| ヨーロッパ系 | ブリティッシュエアウェイズ |
| イベリア航空 | |
| フィンランド航空 | |
| シベリア航空 | |
| オセアニア系 | カンタス航空 |
| フィジーエアウェイズ | |
| 中東・アフリカ系 | カタール航空 |
| ロイヤルエアモロッコ航空 | |
| ロイヤルヨルダン航空 |
知ってるだけで必要マイル数を一気に下げられたり、同じマイル数でも燃油サーチャージを安く済ませたりなどできます。
まずはワンワールド加盟航空会社のマイル事情を知っておきましょう。とくに注目すべき航空会社は、アメリカン航空とアラスカ航空です。
JALを利用するならアメリカン航空(AAdvantage)が有利
JALを利用するなら、アメリカン航空のマイル(AAdvantage)を利用するのが有利なケースが多いです。
JAL特典航空券を予約する際の必要マイル数がかなり少ないためです。
例えば、JALのファーストクラスを利用する場合、JALマイルでは120,000マイル前後必要になるケースでも、アメリカン航空のマイル(AAdvantage)なら80,000マイル程度で予約できることがあります。
さらに大きなメリットとして、アメリカン航空のマイルを利用した場合は燃油サーチャージが安い、もしくは不要になるケースが多いです。
JALマイルで発券すると数万円〜10万円近くかかる燃油サーチャージが、AAdvantageではかなり抑えられることも珍しくありません。
つまり、同じJALのフライトでも、必要マイル数が少ないのと燃油サーチャージが安いという理由から、JALを利用するためにJALマイルを使うよりも、アメリカン航空のマイルを利用したほうがお得になるケースが多いのです。
JAL以外では最適なマイルが変わってくることが多い
JALを利用する際にはAAdvantageがお得なケースが多いですが、他のワンワールド加盟航空会社を利用する際は最適なマイルが都度変わることが多いです。
例えば、フィンランド航空を利用する際、あるフライトではフィンランド航空のマイルがもっともお得であり、あるフライトではアラスカ航空のマイルのほうがお得というように、最適解が変わります。
なので利用するフライトの目星がついたら、どのマイルで発券するのが得かを比較しましょう。必要マイル数だけでなく、燃油サーチャージまで含めて確認するのがコツです。
ワンワールドのマイルが貯まるクレジットカードの選ぶ際の注意点
汎用ポイントを貯めて後から最適なマイルに交換する
そもそも「このマイルを貯めよう」というように、最初から貯めるマイルを固定することはおすすめできません。
同じ航空会社のフライトでも、便やクラスによって最適なマイルが変わることが多いためです。
なので旅行の予定を立ててフライトがある程度決まったタイミングで、どの航空会社がお得なのかを調べ、貯めたポイントをそのマイルに交換する、というように後出しジャンケンをできる状況が理想です。
| カード名 | 交換可能なマイル数(ワンワールド) |
|---|---|
| マリオットボンヴォイアメックスプレミアム | 9社 |
| アメックスゴールドプリファード | 6社 |
様々なワンワールド加盟航空会社のマイルが貯まるカードにする
ワンワールド加盟航空会社を利用する際、最適なマイルはフライトによって変わってきます。
例えば、JALを利用するならアメリカン航空のマイル(AAdvantage)がもっともお得なケースが多いため、安直にワンワールド加盟かつ日系のJALマイルを貯めるのは損する可能性が高いです。
しかし香港に行くならキャセイパシフィック航空のマイルを利用したほうがお得というように、AAdvantageだけ貯めているのが最適ではないのがワンワールド攻略の難しいところです。
なので、貯めたポイントをさまざまなワンワールド加盟航空会社のマイルに移行できるカードが有利であり、数あるクレジットカードの中でマリオットボンヴォイアメックスプレミアムが有力候補になります。
JALマイル向きクレカですらJALカードを選ばないほうがいいことも
JALと提携して発行しているカードではないにも関わらず、JALカードよりもマイル還元率が高いカードが存在します。
例えば、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムやセゾンプラチナビジネスなどは、基本的なマイル還元率でJALカードを上回ります。
| カード名 | マイル還元率 |
|---|---|
| JALカード | 1.0% |
| セゾンプラチナビジネス | 1.125% |
| マリオットボンヴォイアメックスプレミアム | 1.25% |
JALを利用する際にはJALカードを持っていたら有利であったり、自分がよく利用するお店がカードの特約店に入ってるかどうかだったりで、JALカードのほうがマイルが貯まりやすいケースがあるのは事実です。
しかし、JALマイルを貯めたいからJALカードを発行しようと安直に考えるとマイルを取りこぼしてしまう可能性があるため注意してください。
ワンワールドのマイルが貯まるクレジットカードおすすめ4選
マリオットボンヴォイアメックスプレミアム

| 年会費 | 82,500円 |
|---|---|
| 国際ブランド | AMEX |
| ポイント還元率 | 3.0% |
| 海外旅行傷害保険 | 最大10,000万円(利用付帯) |
| 国内旅行傷害保険 | 最大5,000万円(利用付帯) |
| 空港ラウンジ | 国内主要空港+ハワイ |
| 交換可能マイル | ANAマイルやJALマイルなど |
マリオットボンヴォイアメックスプレミアムは、世界最大のホテルグループであるマリオットとアメックスが提携して発行しているホテル系クレジットカードですが、マイルを貯めるのに最強と言われるカードです。
その理由は貯めたポイントを、38もの航空会社のマイルに交換でき、そのうちワンワールド加盟航空会社は9社あり、その中にアメリカン航空とアラスカ航空のマイルが含まれるのはこのカードだけです。
交換できるマイル一覧
| アライアンス | 航空会社名 | 交換レート |
|---|---|---|
| スターアライアンス | アシアナ航空 | 3:1 |
| アビアンカ航空 | ||
| エア・カナダ | ||
| エアチャイナ | ||
| エーゲ航空 | ||
| エバー航空 | ||
| ANA | ||
| コバ航空 | ||
| シンガポール航空 | ||
| タイ国際航空 | ||
| ターキッシュ エアラインズ | ||
| TAPポルトガル航空 | ||
| ニュージーランド航空 | 200:1 | |
| ユナイテッド航空 | 3:1.1 | |
| ワンワールド | アメリカン航空 | 3:1 |
| アラスカ航空 | ||
| イベリア航空 | ||
| キャセイパシフィック航空 | ||
| カタール航空 | ||
| カンタス航空 | ||
| JAL | ||
| ブリティッシュ・エアウェイズ | ||
| ランタム航空 | ||
| スカイチーム | アエロメヒコ航空 | 3:1 |
| エールフランス | ||
| サウディア航空 | ||
| 大韓航空 | ||
| デルタ航空 | ||
| ヴァージンアトランティック | ||
| 非加盟 | エアリンガス | 3:1 |
| エティハド航空 | ||
| エミレーツ航空 | ||
| 海南航空 | ||
| サウスウェスト航空 | ||
| 中国南方航空 | ||
| フロンティア航空 | ||
| ブエルリング航空 | ||
| ヴァージンオーストラリア航空 |
正直、年会費が許容できるなら、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムを選べば間違いないです。
JALマイルに交換できるのはもちろん、必要マイル数を抑えてJALや世界中のワンワールド加盟航空会社を利用できる、アラスカ航空とアメリカン航空のマイルに交換できるためです。
例えば、JALで羽田〜パリのファーストクラスを利用する際、JALマイルでは120,000マイル前後必要ですが、アメリカン航空やアラスカ航空のマイルでは80,000マイル前後で済みます。
年会費は82,500円と高めな設定ではありますが、マリオットホテルの無料宿泊特典が2泊分(諸条件あり)もらえ、その特典だけで年会費はペイできるため、そういう意味でもとくにおすすめな1枚です。
アメックスゴールドプリファード

| 年会費 | 39,600円 |
|---|---|
| 国際ブランド | AMEX |
| ポイント還元率 | 1.0% |
| 海外旅行傷害保険 | 最大10,000万円(利用付帯) |
| 国内旅行傷害保険 | 最大5,000万円(利用付帯) |
| 空港ラウンジ | 国内主要空港+ハワイ |
| 交換可能マイル | ANAマイルやJALマイルなど |
アメックスゴールドプリファードは、年会費を抑えつつワンワールド加盟航空会社のうち、ブリティッシュエアウェイズやフィンランド航空をはじめ6社のマイルを貯められるカードです。
交換できるマイル一覧
| 航空会社 | 移行レート | マイル還元率 |
|---|---|---|
| ANA | 1:1 | 1.0% |
| JAL | 1:0.4 | 0.4% |
| ヴァージンアトランティック航空 | 1:0.8 | 0.8% |
| エティハド航空 | ||
| エミレーツ航空 | ||
| エールフランス | ||
| カタール航空 | ||
| カンタス航空 | ||
| キャセイパシフィック | ||
| シンガポール航空 | ||
| スカンジナビア航空 | ||
| タイ国際航空 | ||
| デルタ航空 | ||
| フィンエアー | ||
| ブリティッシュエアウェイズ |
アメリカン航空とアラスカ航空のマイルには交換できないのに加え、マイルへの移行レートが少し低いのが難点ですが、マリオットアメックスプレミアムの年会費が許容できないけど、ワンワールドのマイルを貯めたいという人には向いてます。
ちなみにアメックスゴールドプリファードは旅行やグルメなどの特典が豊富であるため、年会費以上の価値を生みやすいのが隠れたメリットです。
特典のひとつに無料宿泊特典があり、マリオットやハイアット、オークラ、ロイヤルパーク、西武プリンスホテルなどのホテルで利用できるため、それだけでも年会費の大部分をペイできます。
また、入会特典も魅力的であり、2026年3月現在では65,000ポイントもらえますが、そのポイントをマイルに交換すれば、いきなりヨーロッパ行きのチケットを取れます。
ワンワールド加盟航空のマイルを貯めつつ、バランスが良くてメインカードとして活躍するカードを探している人にピッタリです。
アメックスゴールドプリファードについては、以下の記事で詳しく解説しています。

セゾンプラチナビジネスアメックス

| 年会費 | 33,000円 |
|---|---|
| 国際ブランド | AMEX |
| ポイント還元率 | 1.125% |
| 海外旅行傷害保険 | 最大10,000万円(利用付帯) |
| 国内旅行傷害保険 | 最大5,000万円(利用付帯) |
| 空港ラウンジ | 世界1,300箇所以上 |
| 交換可能マイル | JALマイル・ANAマイル |
セゾンプラチナビジネスアメックスは、ワンワールドのマイルを攻略するのが難しそうだし、そんなにカード決済が多くないからJALマイルをコツコツ貯めるのが良さそうと感じる人におすすめです。
セゾンとアメックスが提携して発行しているクレジットカードであり、JALは関係ないにもかかわらず、JALマイルを効率よく貯められるカードとして根強い人気があります。
また、初年度の年会費が無料のため、使い勝手を試してみたい人にとってハードルが低いのも魅力です。
しかし、カード決済で貯まるポイントの多くが自動的にJALマイルへ移行されるため、ポイントのまま貯めておくことができないのがデメリットです。
JALマイルの有効期限は3年間であるため、長期間かけて貯めて一気に使うよりも、定期的に特典航空券へ交換していく使い方が前提になります。
なおビジネスカードという名称ですが、法人限定ではなく会社員の個人発行も可能です。個人与信で審査されるため、事業をしていない人でも申し込みやすくJALマイル目的で保有する人も多いです。
JALダイナースカード

| 年会費 | 34,100円 |
|---|---|
| 国際ブランド | ダイナース |
| ポイント還元率 | 1.0% |
| 海外旅行傷害保険 | 最大10,000万円(利用付帯) |
| 国内旅行傷害保険 | 最大10,000万円(利用付帯) |
| 空港ラウンジ | 国内外の主要空港 |
| 交換可能マイル | JALマイル |
JALダイナースカードは、ワンワールド全体を柔軟に攻めるカードではありませんが、事業用決済でJALマイルを貯めたい人には有力な選択肢です。
個人向けのクレジットカードではありますが「ビジネスアカウントカード」という追加カードを発行することができ、事業用の経費決済が可能であるためです。
マイル還元率でセゾンプラチナビジネスには劣るものの、JALダイナースで累計6,000万円ほどカード決済をするとJALの上級資格がもらえるため、JALダイナースは非常におすすめなカードです。
事業用の支出とプライベートの支出はきっちり分けて管理できるため、個人事業主や法人代表者など、事業用決済が多い人にとっては、マイルを貯めながら経費管理も行える使い勝手の良さも隠れたメリットと言えます。
国際ブランドはダイナースなので、VisaやMastercardと比べると利便性が低いというデメリットはありますが、国内ではJCBと提携しているため、使えない店はほぼないので安心して保有できます。
まとめ
ワンワールド加盟航空会社のフライトをお得に利用するには、単純にJALマイルを貯めるよりも、アメリカン航空やアラスカ航空など他の航空会社のマイルを利用したほうが有利になるケースが少なくありません。
そのため、ワンワールドをうまく活用するなら、クレジットカードで貯めたポイントを後から複数の航空会社のマイルに交換できるカードを選ぶのが基本です。
しかしワンワールドのマイル攻略は少し複雑なのも事実です。細かいことを気にせず、シンプルにJALマイルをコツコツ貯めるという方法も正解です。
いずれにしても、ワンワールドのフライトをお得に利用するためには、マイルを効率よく貯められるクレジットカードは欠かせません。
ぜひ自分に合ったカードを見つけて、マイルを活用したお得な旅行を楽しんでみてください。
